現地からのレポート!エクアドル地震緊急支援について

エクアドル地震緊急支援について現地からレポートが届きましたのでお知らせいたします。
エクアドル地震緊急支援金は引き続き募集しております。メッセージ欄等に「エクアドル支援金」と記載の上、ご寄付ください。
寄付金についての詳細はウェブサイトをご参照ください。
セカンドハンド ウェブサイト(ご寄付について)

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私は、青年海外協力隊で理学療法士としてエクアドルで活動している鍵本亜依と申します。
エクアドルとはスペイン語で“赤道”を意味し、その名の通り赤道直下の国です。
南北約1000㎞にわたって走るアンデス山脈によって、その国土をコスタ(海岸地帯)、シエラ(山岳地帯)、オリエンテ(熱帯雨林地帯)とガラパゴス諸島とバラエティに富んだ4つの気候区に分けられ、地域によってその特徴は大きく異なっています。
 私が活動していた地域は、コスタ(海岸地帯)にあるマンタという街です。
エクアドル西部の海沿いの街で、広いビーチが多くあり年中夏のように暑い所です。人々はこのビーチで海水浴やマリンスポーツを楽しみます。
大きな漁港があり、漁船や大型客船が出入りし、マグロ漁業が有名な街でもあります。
その為、シエラやオリエンテなど他の地域に比べて新鮮なシーフード料理を食べることができます。
 マンタの人々はこの街が大好きです。初めて会う人には必ず「マンタは好き?」「マンタの料理は好き?」「海は好き?もう行った?」と聞かれます。また、踊ることが大好きです。何かの行事では必ずみんなで踊ります。ラテンの国らしく、陽気な人が多いです。そして、家族の繋がりをとても大切にしており、クリスマスや誕生日など行事の際は親戚が集まってお祝いします。
 私の活動は、マンタ市の慈善財団にて外来で通ってこられる患者様に対して同僚の理学療法士と共にリハビリテーションを行うことです。
 子どもから高齢者まで幅広い年代の患者様が怪我や病気により、リハビリテーションを受ける為に来られます。

4月16日にエクアドルで起こった地震により、マンタの街も被害を受けました。
エクアドルの建物は日本に比べ耐震性が低く、人々も地震の経験がほとんどありません。その為、地震が起きた時はみんなパニックになり泣き叫ぶ人もいました。地震の直後から停電し、数日間は水も電気も止まってしまいました。
 よく通った道路は地面が割れ、活動先の隣にある建物やよく買い物に行った店も倒壊していました。マンタにある空港も被害を受けたためしばらくは閉鎖されていました。
 この地震によって、エクアドル国内では600人以上の方が亡くなっています。怪我をした人、家を失くした人も沢山います。
 現在は水や電気も回復してきており、エクアドル国内外からの寄付や支援物資の配給を受けながら人々は生活しています。空港も運行が再開されました。しかし、この地震でマンタだけでなく、海岸地域の多くの街が被害を受けました。復興にはまだまだ時間がかかると言われています。
 写真はマンタのビーチの美しい夕日と、震災後のマンタの街の様子です。
 この美しいビーチが再び人々で賑わい、安心して生活できる日が早く訪れますように。
マンタ夕陽
マンタの夕陽

エクアドル地震被害
震災後の倒壊してしまった商店 《写真:Distribuidora Miraflores Jocay》

また、5月3日に被災地(ポルトビエホ市、マンタ市)へ行った際の被災地の様子をお知らせ致します。

エクアドル1

エクアドル2
上記場所へ、ツナ缶詰30ケと石鹸60ケを寄付させて頂きました。

マンタ市慈善財団へツナ缶詰30ケとウェットティッシュ40ケを寄付させて頂きました。
エクアドル4

寄付を集めている場所です。
エクアドル5

食料、お菓子、水、トイレットペーパーなど、支援物資がたくさん集められていました。
集められた支援物資はこのように分けられ、各家庭に配布されます。
エクアドル6

テキパキと分別作業が行われています。
エクアドル7エクアドル8
この慈善財団は建物自体は壁に少しヒビが入っていたり程度の被害でしたが、この慈善財団の周囲は被害の大きい建物も多くみられました。
場所の問題ではなく、建物の耐震構造が被害に大きく影響していると改めて思いました。
家を失った方はこのように外で生活しています。
エクアドル9

特に被害が大きかった地区の様子です。立ち入り禁止になっていました。
エクアドル10

市場の様子。たくさんの市場が道路の端に出ていました。
エクアドル11
被害が小さかった地区ではスーパーマーケットや飲食店も通常通り営業しているようでした。

震災後とても大変な思いをしているはずなのに、私がカメラを向けると自分を撮ってくれとばかりにポーズを決める人々。
ラテンの陽気さもあるのでしょうが、そんな彼らの明るさに私が元気をもらいました。

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皆様からの温かいご支援、ご協力ありがとうございました。
4月24日~4月27日にご協力頂いた寄付金32,261円にて、救援物資を購入し被災地へ届けましたのでご報告致します。
※日付はエクアドル時間にて記載しています。
 円換算は予定です。

購入日 支出金額($) 支出金額(¥) 支援内容
4/28 $130.65 (14,184円) 2人用テント 3張購入。カルセタ市慈善財団へ寄付。
5/1 $146.34 (15,591円) マンタ市、ポルトビエホ市への支援物資購入。
          
             ツナ缶詰:$1.08×60ケ=$64.80
             ウェットティッシュ:$1.08×40ケ=$43.20
             石鹸(3ケ入り):$1.48×20ケ=$29.60
             税金(12%):$8.74
5/3 マンタ市慈善財団へツナ缶詰30ケ、ウェットティッシュ40ケを寄付。
   ポルトビエホ市へツナ缶詰30ケ、石鹸60ケを寄付。
計 $276.99 (29,775円)

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